てんかんによる重積発作に注意

脳の神経がなんらかの原因で過剰に興奮状態になってしまい、統制がとれなくなると、手足がひとりでに動いてしまう発作などの症状があらわれます。
こうした発作が不意に起こる病気として、てんかんのようなものがあります。
てんかんの発作をそのままにしておくと、社会生活に重大な影響が及びますので、通常はカルバマゼピンのような薬剤を投与することによって、発作をあらかじめ抑制するようにします。
カルバマゼピンには脳の神経細胞にナトリウムイオンが入り込むのを防ぐというはたらきがありますので、これが脳の異常興奮を鎮めるといった効果となってあらわれます。

このカルバマゼピンには、双極性障害における気分の再燃防止、あるいは三叉神経痛の緩和といった、別の効果もあることがわかっています。
そのため、たとえば進行してうつ状態や重積発作などがでやすいアルツハイマー型認知症などのケースでも処方されることがあります。
カルバマゼピンのような抗てんかん薬は、副作用などがないかどうか、てんかんの発作をうまく抑制できているかなどを慎重に見極めるため、はじめは少量を投与して効果が確認された段階で増量していくという方法がとられるのが一般的で、医師の指導によって、正しい用法と用量を守るということが大切になってきます。

ただし、カルバマゼピンのような抗てんかん薬は、あくまでも発作の抑制をねらったものであり、病気そのものが完治するとまではいいきれません。
てんかんの発作は、通常は数秒から1分以内程度でおさまるものですが、なかには何度も発作をくり返したり、何十分も発作がとまらなくなってしまうような、重積発作とよばれるものもみられます。
このような重積発作の場合には、日常的に飲んでいる量程度の抗てんかん薬ではおさまりませんので、すみやかに救急搬送して、医師の手にゆだねたほうがよいといえます。

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